※高校生泉×小学生阿部
※性描写があります








くそめんどくさい土曜日の補講帰り、そういえば冷蔵庫の中身が切れてたなと思い出して、スーパー近くの公園の前を通りかかったのは気まぐれだった。 事情により高校生だけど一人暮らしをしているから、日々の食糧問題というのは結構切実だ。仕送りはちゃんとあるからお金の心配じゃなくて、単に面倒くさがりの問題だけど。
ともかく、公園のベンチにぽつんと座っている人影を見つけたのは、本当に偶然だったのだ。



「隆也?」



呟いた声は誰もいない公園に思いの外よく響いたけれど、その小さな人影が気付いた気配はなかった。人違いかな、と思ったけれど、その姿は紛れもなく慣れ親しんだ隆也のもので、俺はもう一度名前を呼ぼうとして動きを止めた。 何かおかしい。何か、いつもの隆也と違う気がする。そう思ったとき、ふとその頬に流れるものに気付いた。



(泣いてる・・・!)



隆也が泣くことは別に珍しいことじゃないけれど、今回は様子がおかしすぎた。近所の友達と喧嘩したときも、いつもなら大粒の涙をぼろぼろ流しながら泣きついてくるのに。今の隆也は、ぼんやりと前を向いたまま心そこにあらずという感じだった。涙がつうと一筋流れている。それに、服がよれてぼろぼろになっている。喧嘩のあとにしては泥もついていない。絶対どこかおかしい。そう思った俺は今度こそはっきりと声をかけていた。



「・・・隆也!」



今度は隆也に届くようにはっきりと声を出せば、隆也はびくりと大げさなほど肩が飛び上がった。そのままそろそろと振り向いた隆也の瞳は酷くおびえていて、俺は軽くショックを受けながら隆也に一歩一歩近づく。 隆也の様子は、遠くで見るよりもっと酷かった。服は裾が伸びきってよれよれになっていて、泥じゃなくて埃で汚れていた。顔や、半ズボンから見える膝には擦り傷が付いている。ああもう、こいつは一体どんな喧嘩をしたんだ。



「おい、大丈夫かよ隆也」
「・・こぉ・・・にいちゃ・・・っ」
「どうしたんだよ一体」



俺を認識した途端、顔がくしゃりと歪んで、大きな瞳にみるみるうちに涙がたまっていく。やっぱ泣いたなこの泣き虫は!そう思うけど、やっぱりいつもの隆也に戻ってくれたことが嬉しくて、内心ほっと一息ついた。けど、



「あーもう泣くなって!」
「ふ・・ぇ・・・ぅっ」
「ほら、傷見せてみ・・・な・・・」



もう俺は固まるしかなかった。不思議そうにみあげてくる瞳が見えるけど、何も考えられない。目線が、ボタンがはじけ飛んだ首元から外れなかった。





赤い痕って、なんだよ。









++++++++









隆也は小学5年生で、俺のマンションの近くに住んでいる。最初は単なる近所付き合いだったけど、隆也がすごく俺になついてくれて、段々と俺も隆也のことが可愛くて仕方がなくなってきた。そう、隆也は可愛いのだ。くりくりの大きな瞳に、肌触りの良い健康的な肌。短い黒髪が、子供らしい愛らしさを出している。そんな隆也が公園に一人でいたら、絶対変な奴に連れ去られるに決まってる。それに、おばさんにこんな格好の隆也見せても心配かけるだけだし。 そんな都合の良い言い訳を頭の中で繰り返しながら、俺は自分の部屋のドアを開けた。小さな手を掴まれるまま、隆也は大人しく玄関へと足を踏み入れた。ぐずりながらぎゅっと手を掴むその姿は痛々しい。でも、俺は今の隆也に、紛れもないある感情を感じてしまっているのだ。



「そういえば、隆也って俺の部屋来るの初めてだよな?」
「ひっく・・・ぅ、ん」
「どうだよ、俺の部屋来て」
「うれしい・・・で、も・・・っ」



そう言うと、隆也は服を掴んで俯いてしまう。俺はそんな隆也を黙って抱き上げて、ベッドの端に座らせてやる。俺はその隣に。ぽふんと白埃が舞った。生憎とソファなんて物はこの部屋にはない。



「で、本当にどうしたんだ?隆也」
「っうぅ・・・ひくっ・・っ」
「それ、喧嘩したんじゃないよな?」



手を握りながらできる限り優しい声で囁く。その声に安心したのか、隆也は少し体の力を抜いて呟いた。



「もとき・・・にい、ちゃん・・・が・・・」



その言葉だけで十分だった。どうしようもない、突き上げるような衝動が襲ってくる。熱くて沸騰しそうなのに、何処かでしんと冷え切っている脳内。知ってる。これは怒りだ。 榛名元希のことは隆也から聞いたことがあった。武蔵野高校の二年生。俺に会う以前から仲が良くて、時々遊んでもらっているらしい。俺も一度だけ二人が遊んでいる姿を見たことがあった。その時の榛名の目をよく覚えている。あれは、決して友達に、ましてや年端もいかない子供に向ける目じゃなかった。



(本性だしやがったなあの野郎・・!!)



無理矢理引っ張られたかのようなよれよれの服。ボタンの飛んだ上着。首筋から覗く赤い痕。これらが示すことは一つだ。
隆也は、あいつに襲われたんだ。



「隆也、上着脱いで」
「・・・ぅ、ん・・・」



一瞬隆也は躊躇ったけれど、ゆっくりと上着を脱ぎ始める。そこは、想像していたよりさらに酷い様相になっていた。日焼けしていない白い肌にはそこら中に無数の痕があり、抵抗した時についたのだろう擦り傷が痛々しい。ふざけんなよあの野郎!!俺はぎゅっと拳を握りしめた。でもな、もうとっくに気付いてる。俺の怒りが、純粋に隆也を傷つけられたためだけじゃないってこと。その証拠に、ひどく扇情的な白い肌に、顔が吸い寄せられる。



「消毒、してやるから」
「にいちゃ・・・?んっ・・」



紅い痕にちゅっと口づけて、そのまま柔らかく吸う。榛名のつけた痕を残さず消すように。これは消毒だから、だから変な意味は全然なく、て。けれど、小さく漏れた声と、滑らかな肌の感触に、思わず理性がぐらぐらと揺さぶられた。やばいやばい、堪えろよ俺、相手は小学生だぞ!!そんな心の葛藤とは裏腹に、肌を吸い上げる口は止まらない。軽く肌をはむだけで簡単に跳ね上がる体が、愛おしくて仕方がなかった。口を離してもう一度隆也の体を眺める。榛名がつけた痕と、俺がつけ直した痕。後者の方が明らかに紅く色づいていて、俺は隆也を染め直す優越感に小さく笑った。


だから、その優越感に満足して、それ以上なんて考えてもなかったのに。






「んっ・・・こぉすけ、にい、ちゃん・・・?」


潤んだ大きな瞳。いちごのように染まった頬。小首を傾げて上目遣い。




なぁ隆也、それ本気でやってんの?








「・・・・・隆也、お前が悪いんだからな」
「・・・え?」
「お前が誘うようなことするから、悪い」



何も知らない子供に、ひどく理不尽なことを言っていると思う。けれども、擦り切れた理性では、もう止まれそうになかった。
上半身が露わになった隆也を、ゆっくりとベッドに押し倒す。急に雰囲気が変わった俺に、隆也は少し怯えているみたいだけど、そんなことすら今の俺には興奮材料だった。



「隆也、榛名とやったこと、どう思った?」
「・・・・こわ、かった」
「だろ?でも、本当はそうじゃねぇんだ」
「ほんとう・・・?」



ブレザーのネクタイを片手で緩めながら、耳元で囁く。





「俺が、本当のやり方を教えてやるよ」






そう言うと同時に、驚く阿部の唇に強引に口づけた。そのまま、ゆっくりと舌を差し入れる。



「んぅっ・・・ん・・むぅっ・・!」



驚いたように奥で縮こまっている舌をつついて、口内全体を舐め回す。歯列や歯茎など余すところなくなぞると、力が抜けた舌にもしっとりと絡ませた。



「ふぁ・・・む、んっ・・・」



ぴちゃぴちゃと響く水音が、俺の理性を簡単に粉々にしてくれる。薄目をあけて隆也の顔を見ると、顔が真っ赤になって苦しそうな表情。俺は名残惜しそうに水音をさせて、そっと唇を離した。



「はぁっ・・はぁっ・・ふぁ・っ!」



離した瞬間、まるで全力疾走をしたあとのように息を荒げる隆也を見て、ちょっとやりすぎたかなって思った。でも、思うだけ。目をとろんとさせて上目遣いの隆也なんて見たら、止まらない。止まりたくない!



「これが、本当のキスな」
「・・・ほん、とう・・・っ?」
「そ。んで、こっからが本番」



白く滑らかな胸板に手を滑らせる。まだ骨が薄く浮き出る胸は、少年のあどけなさを感じさせた。その胸に小さく色づく部分に触れると、隆也は大げさと言っていいほどに反応した。



「やぁっ!!やだぁ・・そこ・・ぁ」
「榛名に、ここ触られた?」
「んぁっ・・・ん・・すこし・・っ」
「榛名にされた時はどう思った?」
「ぁっ・・・こわかったぁ・・!」
「・・・・そか」
「でもっ・・ぁっ・・・でもね・・・?」
「ん?」
「こぉ、にいちゃんにされると、んっ、なんか、むずむずするのぉっ・・!」
「っ!!」



くっそ、なんだよこの殺し文句!!まじでこいつ小学生か!!?どっかでAVでも見てんじゃねぇのか!!?? 顔がひどく熱くなっているのを感じる。今鏡をみたら、絶対に真っ赤だ。脳神経も焼き切れそうに熱くて、くらくらする。こんな興奮したことって、今までにもなかった。手が、勝手に伸びていく。



「・・・ほら、こっちも、すっごくきつそうだぜ?」
「んぁっ、や、そんなとこっ・・!!」



ズボンの上から隆也自身をそっとなでると、すぐにわかるくらい固くなっていた。そのまま中に手を差し入れてそっと握ると、それだけでもびくびくと体を震わせた。



「やぁっ、やだっ、そんなとこさわっちゃ、ぁっ!」
「どんな感じ?」
「なんかっ、へん・・・あぁっ、へんになっちゃ・・・っ!!」



ズボンを完全に下ろして軽く上下に擦ると、薄い液体が先端からにじみ出て、にちゃにちゃと水音がした。まだ俺の半分くらいしかない隆也自身が、快感でふるふると震えているのは、俺にこれ以上ない程の興奮をもたらした。



「ほら隆也、それを気持ちいいっていうんだぜ?」
「あ、あぁっ、ひ、ぅあっ、ん……っ!!」
「これが、本当のやり方」



そう言うと、一気に手のスピードを早める。段々とせっぱ詰まって高くなる声。涙目で首を振りながら、初めての快感に悶える隆也。半ズボンから伸びる白い脚が、つま先までぴんと伸びた。



「やぁっ・・・なんかでちゃ・・・でちゃ・・やああぁ、あぁっ!!!」



小さな隆也自身から、白濁がぴゅっと飛び出した。俺の手にかかったその量の少なさに、はっと我に返る。隆也は、そのままぐったりとして動かなかった。



「隆也・・・隆也!!」



慌てて隆也の体を揺さぶると、ん・・・と小さく唸って身じろぎして安らかな寝息がこぼれてきた。その姿に、俺ははぁっとため息をついて一安心する。気絶なんて、どうしようかと思った。あの様子じゃ、きっと射精だって初めてだったんだろう。つか、子供相手にまじで何やってんだよ俺は!!いったん正気に戻った頭はぐるぐると回って飽和状態。うああ!と頭を抱えて叫びながら思った。



(もう・・・・戻れねぇな)



これじゃあ、自分だって榛名のことは言えやしない。むしろもっと酷い奴だ。でも、知ってしまったのだ。媚薬のように抜け出せない、隆也の甘さを。今まで見てきた誰よりも、隆也は妖艶で、美しかった。








(俺がこれから、自分好みに育ててやりゃいいのか)




そう潔く開き直って、眠る隆也の唇に口づけるまで、あと5秒。



































こぉにいといっしょ!

















やまねさん宅のチャットで盛り上がった、高校生泉×魔女っ子小学生阿部です。
はい、見事に魔女っ子要素が無くなって、ただのショタコン泉になってしまいましたこんなはずではorz
小学生相手にどこまでやっていいのか、本気で悩みました、よ!^^


本当に遅れてしまい申し訳ありません・・・ゲンミツにやまねさんに捧ぐ!




08/04/05    一菜